チャレンジメニュー~カツとじ丼~

こんにちは。当院の献立表には、時々”チャレンジメニュー”なる表記があります。これはどんな意味があるかというと、患者様からリクエストがあったメニューなど、今までやったことのないけどチャレンジしてみるので、お楽しみに!という栄養課目線での宣言なんです。

これによって、患者様も「ほうほう、栄養課がなんか新しいことやってみるんだね」と心構えをしてくれたり「どんなメニューなんだろ」と想像を膨らませてくれたり。

新メニュー提供するまでには、試作を行いますが、実際に大量に作ってみるとイメージ通り仕上がらないこともあります。なので、100%のクオリティーじゃなくてもちょっとだけ大目に見て欲しいという思惑も…☺去年の6月から始めたこの取り組みですが、患者様もすぐに理解して下さり、ご意見箱には「どんどんチャレンジしてみて下さい」「チャレンジメニュー楽しみです」という嬉しいお言葉が届いています。

そんなチャレンジメニュー 今回は、大量調理では難しい”卵でとじるタイプのかつ丼”です。某スーパーの総菜部門の特集📺(一番人気はかつ丼)を見ていた栄養課の職員が、うちもスチコン(スチームコンベクションオーブン)でかつ丼を作れるんじゃない?と思い立ち、何度か試作をして、ようやく今日のお披露目でした。

実際180人分作ってみると、ホテルパン1枚分と4枚分では、スチコンの火の通りが違ったり…。ちょっと焦りましたが、なんとか形にできました。担当した調理師さんと改善点を話し合ったので、次回はさらに良い状態のものを提供できると思います。残食もほとんどなかったので、患者様からの評価はまずまずだったということでしょうか☺

二日遅れの福は内♪

皆さん、節分の豆まきはしましたか?当院のDCでは、看護師Oさんがノリノリで👹になったとか、ならなかったとか…。

さて、院内では今日が二日遅れの節分メニューでした。今回は、当院が業務委託している給食会社の新人栄養士さんが、研修の一環でメニューを立てることに。新人さんに刺激を受けて、新しいことにチャレンジしてみよう!と初めて太巻きを提供しました。

粥には、具をセットに
太巻きは小鉢として、豆ごはん、鰆のもろみ味噌焼き、もずく酢、なめこ汁

巻き寿司は、入院患者様から長年リクエスト頂いていたメニューでした。その度に、出すとしたら寿司を献立のどのカテゴリーで組み込むか、当日の作業工程、患者様が安全に上手く食べられるか(誤嚥のリスク)など不安要素も多く提供には至りませんでした。

しかし、栄養課内での調理師・栄養士の経験年数も伸び、皆がベテランの域に。安定したレベルで食事提供できるようになったことも後押しして、今回太巻きにチャレンジしました。

誰を当日の担当にしようか相談していたら、若手調理師さんが学生の頃アルバイトで太巻きを巻きまくっていた事実が発覚!早く言って~と総ツッコミ。もちろん即決です。

そして当日は、写真のように手際よく巻き巻き・・・あっという間に160人分の太巻きが完成しました。ごはんが食べられない粥の患者様には、具を皿盛りにして、ご自身で粥にかけて食べてもらうスタイルに。

食事時間に病棟を訪問すると、いつもは表情の変化が少ない患者様が、食事を手に取りニコッとなった瞬間に立ち会えました。本当に嬉しい瞬間です。

これからも喜んで頂けるような食事を提供していきたいです。